グランタブロー第2回|紳士・淑女カードの位置と距離を読む  

グランタブローでは、36枚のカードをすべて並べます。

前回は、まずカードを一枚ずつ読もうとせず、

「36枚がどんな景色になっているのか、全体を眺めてみる」

ところから始めました。

でも、全体を眺めたあと、

「じゃあ、次はどこを見ればいいの?」

と思いますよね。

そんなときに、ひとつの目印になるのが、

紳士・淑女のカードです。

グランタブローでは、この人物カードを自分や質問に関係する人物として見ながら、その周囲にあるカードや、もう一人の人物カードとの距離を読んでいく方法があります。

今回は、

「人物カードを見つけたら、実際にどこを見るのか」

を中心に、できるだけシンプルに見ていきましょう。


今回は36枚全部を読まなくて大丈夫。
まずは“自分のカードはどこかな?”と探してみようね。

🌻 紳士・淑女カードは「人物」を表すカード

ルノルマンには、

28 紳士

29 淑女

という2枚の人物カードがあります。

グランタブローでは、この2枚を「人物を表すカード」として使うことがあります。

たとえば、女性が自分について占うなら、淑女カードを自分として見る。

男性が自分について占うなら、紳士カードを自分として見る。

という方法です。

そして、もう一方の人物カードを、質問に関係する相手として見ることがあります。

ただし、

紳士=必ず恋人

淑女=必ず恋人

という意味ではありません。

恋愛なら相手、仕事なら仕事で関わる人、家族についてなら家族など、質問の内容に合わせて人物を考えることができます。

ここは、最初から「このカードは絶対にこの人」と決めつけなくても大丈夫です。

今回の占いで、

「この人物カードを誰として見るのか」

を決めておけば、読みやすくなります。


🌻 まずは自分のカードを探してみよう

グランタブローを並べたら、まず紳士・淑女のカードを探します。

たとえば、女性が自分のことを占っているなら、

淑女=自分

として見てみましょう。

カードを見つけたら、次に見るのは、

「その周りに何があるか」

です。

たとえば、

 ☀️ ❤️ 🔑
 💐 👩 🐦
 🏠 ⭐ 🍀

このように淑女カードが置かれていたとします。

まずは、

「淑女の近くには、どんなカードがある?」

と見てみます。

ハート、花束、太陽などがあれば、

「今の自分の近くには、愛情や嬉しいことに関係するテーマがあるのかもしれない」

と考えられます。

反対に、雲や山、ネズミなどが近くにあれば、

「今の自分にとって、迷いや停滞、不安などが身近なテーマなのかもしれない」

と見ることもできます。

ここでは、良い・悪いをすぐに決める必要はありません。

まずは、

「自分の近くに、どんなテーマがあるんだろう?」

と眺めてみましょう。


🌻 人物カードのすぐ近くを見る

人物カードを見つけたら、まずはすぐ近くのカードに注目してみます。

グランタブローでは、人物カードの周囲にあるカードを、その人物の身近な状況や関心事として読む方法があります。

たとえば、

💐 👩 ❤️ ☀️

と並んでいたとします。

淑女の隣には、

花束とハート

があります。

恋愛について占っているのであれば、

「恋愛や愛情に関することが、自分にとってかなり身近なテーマになっているのかもしれない」

と読めます。

仕事について占っているなら、同じカードでも質問に合わせて意味を考えていきます。

つまり、カードの意味をそのまま当てはめるだけではなく、

「今、自分にとって何が身近なのか」

を見るのです。

グランタブローで紳士と淑女の間にあるカードを見る図

🌻 「近い=良い」ではありません

ここは、グランタブローを読むときに覚えておきたいところです。

人物カードの近くにあるカードは、身近なテーマとして見ることができます。

でも、

近いカード=良いこと

という意味ではありません。

たとえば、

💐 ⛰️ 👩 ☀️

と、淑女のすぐ隣に山があったとします。

山は、障害や停滞、進みにくさなどを表すことがあります。

だからといって、

「自分の未来は悪い」

と読む必要はありません。

むしろ、

「今、自分にとって無視できない課題があるのかもしれない」

と考えてみます。

距離は、カードの良し悪しを決めるものではなく、

「そのテーマが自分にどれくらい近いのか」

を見る手がかりのひとつです。

この感覚を持っておくと、グランタブローが少し読みやすくなります。


🌻 少し離れたカードはどう見る?

では、人物カードから少し離れたカードはどうでしょうか。

一般的な読み方の中には、人物カードからの距離を使って、カードのテーマがどれくらい身近なのか、重要なのかを見る方法があります。近いカードほど現在の関心や身近な事柄、遠いカードほど中心から離れたテーマとして読む考え方です。

たとえば、

👩 💐 ❤️ ☀️ 🐦 🔑 ⭐

と並んでいたとします。

淑女のすぐ隣には花束。

少し先にハート。

さらに先に鍵。

というように、距離に違いがあります。

この場合、

花束は今の自分にかなり近いテーマ

ハートも関係しているけれど、少し離れている

鍵はさらに離れた場所にある

というように、カードとの距離を感じ取っていくことができます。

ただし、

「3枚離れたら○○」

「5枚離れたら○○」

というような細かな基準は、読み方によって異なります。

ですから、最初から数字を覚える必要はありません。

まずは、

すぐそば

少し離れている

かなり離れている

くらいの感覚で見てみましょう。


🌻 紳士と淑女が近くにいたら?

では、紳士と淑女のカードが近くに出ていた場合はどうでしょうか。

たとえば、

💐 👩 ❤️ 👨 ☀️

と並んでいたとします。

2人の間にはハートがあります。

恋愛について占っているなら、

「2人の関係に愛情や恋愛に関するテーマがある」

と読むことができます。

また、人物カード同士が近いことから、

「今、この2人の関わりが比較的近いのかもしれない」

と見ることもできます。

ただし、

「近いから必ず恋愛がうまくいく」

という意味ではありません。

仕事の質問なら、

「仕事上の関わりが近い」

家族についてなら、

「家族として身近な存在」

というように、質問に合わせて考えることができます。


🌻 紳士と淑女が離れていたら?

反対に、

👩 💐 🐦 ☀️ ⭐ 🔑 👨

のように、2人が離れていたとします。

ここでも、

「離れている=関係が悪い」

とは限りません。

まずは、

「今の盤面では、2人の間に距離がある」

と、そのまま受け取ってみます。

そして次に見るのが、

「2人の間には何がある?」

です。

ここが、人物カードを読むときの面白いところです。


🌻 2人の間にあるカードを見る

グランタブローで紳士と淑女の間にあるカードを見る図

たとえば、

👩 ❤️ 🐦 ⛰️ 🔑 👨

なら、

2人の間には、

ハート・鳥・山・鍵

があります。

恋愛について占っているなら、

「愛情」

「会話や連絡」

「越えるべき課題」

「重要な動きや解決」

といったテーマが、2人の間にあるように読めます。

では、こちらはどうでしょう。

👩 ⛰️ ☁️ 🐭 👨

2人の間にあるのは、

山・雲・ネズミ

です。

この場合は、

「2人の間に、進みにくさや迷い、不安などがあるのかもしれない」

と考えることができます。

このように、

人物カードの距離だけを見るのではなく、その間にあるカードも一緒に見る

ことで、2人の関係について、もう少し具体的に考えられるようになります。


2人が離れていたら、“ダメだ!”じゃないよ。
むしろ、その間に何があるのかを見てみよう。

🌻 「距離」だけで答えを決めない

ここまで読むと、

「じゃあ、近いほど良くて、遠いほど悪いの?」

と思うかもしれません。

でも、そうではありません。

たとえば、人物カードのすぐ近くに山があれば、

「今の自分にとって、障害や停滞が身近なテーマ」

と読むことができます。

反対に、遠くに太陽があれば、

「明るい展開や喜びが、今の中心から少し離れたところにある」

と見ることもできます。

だからこそ、

距離だけで結論を出さない

ことが大切です。

カードの意味、

↓

人物との距離、

↓

周囲のカード、

↓

質問の内容。

これらを合わせながら、ひとつの状況として考えていきます。


🌻 左右のカードはどう読むの?

グランタブローでは、人物カードの左側を過去、右側を未来として読む方法もあります。

また、人物カードの前後や上下に、それぞれ違う意味を持たせる読み方もあります。

ただし、こうした方向の読み方は、すべての読み手が同じルールで読むわけではありません。

そのため、この連載では、

「右だから必ず未来」

「左だから必ず過去」

とは決めません。

まずは、

人物カードから近いか、遠いか

周囲に何があるか

2人の間に何があるか

という、比較的シンプルなところから見ていきます。

方向については、グランタブローに慣れてから、自分が取り入れたい読み方を少しずつ加えていけば大丈夫です。


🌻 実際に読んでみよう

ここまでの読み方を、ひとつの例で見てみましょう。

女性が、

「気になっている人との関係について知りたい」

と占ったとします。

盤面の一部が、

💐 👩 ❤️ 🐦 ⛰️ 👨

だったとしましょう。

まず、淑女が自分のカードです。

① 自分のカードを見つける

👩を見つけます。

② すぐ近くを見る

隣には、

花束とハート

があります。

恋愛に関する質問なので、

「愛情や嬉しい気持ちが、今の自分にとって身近なのかもしれない」

と考えられます。

③ 相手との距離を見る

紳士は、淑女から少し離れています。

そこで、

「今は少し距離があるのかな?」

と見てみます。

④ 2人の間を見る

2人の間には、

ハート・鳥・山

があります。

すると、

「愛情や気持ちがあり、会話や連絡も関係していそう。ただ、その一方で、何か進みにくい部分もあるのかもしれない」

という読み方ができます。

どうでしょう。

36枚全部を読む必要はありません。

自分 → 周囲 → 相手との距離 → 2人の間

と見ていくだけで、ひとつの状況が少しずつ見えてきます。


🌻 恋愛以外の質問でも使えます

この読み方は、恋愛だけのものではありません。

たとえば仕事について占ったとします。

自分を表すカードの近くに、

狐・錨・魚

があったら、

仕事、安定、お金などのテーマが身近にあるのかもしれません。

家族についてなら、

家・犬・木

などが近くにあれば、

家庭、信頼関係、長く続くつながりなどを、その質問に合わせて考えることができます。

大切なのは、

「このカードは何を意味する?」

だけではなく、

「今の質問に対して、このカードは何を表している?」

と考えることです。


🌻 まずは4つだけ覚えてみよう

今回の内容を全部覚えようとしなくても大丈夫です。

最初は、この4つだけ覚えておきましょう。

① 自分の人物カードを探す

↓

② その周りのカードを見る

↓

③ 相手の人物カードとの距離を見る

↓

④ 2人の間にあるカードを見る

これだけでも、グランタブローの読み方がかなり変わってきます。

36枚を全部追いかけるのではなく、

「今、自分の周りには何がある?」

と、まず自分の近くから見ていく。

そして必要になったら、少しずつ視野を広げていく。

そんな読み方で大丈夫です。


36枚とにらめっこしなくてもいいんだよ。
まずは自分のところから。そこから、少しずつ遠くを見ていこうね。

🌻 人物カードの「場所」にも意味がある?

ここまで読んで、

「周りのカードだけじゃなくて、人物カードが置かれている場所にも意味があるのでは?」

と思った方もいるかもしれません。

そうなんです。

グランタブローには、

「ハウス」

と呼ばれる読み方があります。

36枚を決められた順番で並べたとき、それぞれの位置に、そのカードに対応したテーマを重ねて読む方法です。たとえば1番の位置は騎士のハウス、24番はハートのハウス、28番は紳士のハウス、29番は淑女のハウス……というように、36の位置にそれぞれ意味があります。

つまり、同じ淑女カードでも、

「周りに何があるのか」

を見るだけでなく、

「淑女カードは、どのハウスにいるのか」

を見ることができるのです。

すると、人物カードの位置からも、今のテーマについて新しい情報が加わってきます。


🌻 次回は「ハウス」を見てみよう

第1回では、

36枚を並べて、全体を見る。

第2回では、

人物カードを見つけて、その周りや距離を見る。

ここまで来ました。

次は、もう一歩進んで、

「カードが置かれている場所」

に注目します。

ハウスとは何なのか。

どうして36個の場所に意味があるのか。

そして、

「カードの意味」と「ハウスの意味」をどう組み合わせればいいのか。

次回は、ここを初心者の方にも分かりやすいように、ひとつずつ見ていきます。

グランタブローは、カードそのものだけではなく、

「どこにいるのか」

にも目を向けることで、少しずつ奥行きが出てきます。


次は、カードのお部屋をのぞいてみようか。
どのお部屋にいるのかで、同じカードでもちょっと違って見えてくるんだよ。

→ グランタブロー第3回|ハウス読みとは?
カードが置かれた「場所」に注目してみよう

×

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